美しい背景描写と丁寧な物語で、国内外からも高く評価されているアニメ映画界のエース・新海誠監督。映画『君の名は。』や『天気の子』で日本中を沸かせた新海監督の待望の最新作『すずめの戸締り』が、2022年11月11日に公開されます!
今回は、話題の新作が待ち遠しい、新海誠監督のプロフィールや経歴、作品の特徴について紹介していきます!
新海誠監督のプロフィールや経歴
プロフィール
- 本名:新津誠(にいつまこと)
- 生年月日:1973年2月9日
- 出身地:長野県佐久郡小海町
- 家族構成:嫁・三坂知絵子(女優)、娘・新津ちせ(子役)
長野県の田舎で建設業を営む家庭に生まれた新海誠監督。母親の影響で読書好きな子供に育ち、中でも宇宙関連の書籍やSF小説を愛読していました。とりたてて目立つわけではないけれど、学級委員や生徒会にも選出される優等生だったそうですよ
経歴
大学時代
大学入学を機に地元を離れ、埼玉県で暮らし始めた新海監督。在学中にゲーム会社・日本ファルコムでアルバイトを始めます。卒業後は、家業を継ぐために住宅メーカーへ就職するはずでした。
会社員時代
1996年、なんと住宅メーカーへの就職を断って、アルバイト先だった日本ファルコムにそのまま就職しました。ゲームのパッケージ制作やオープニングに携わりながら、個人的に自主制作アニメを作り始めます。その後、自身の制作に没頭したいと2001年に日本ファルコムを退職。クリエイターとして独立します。
クリエイター時代
独立後は、ゲームのオープニングやNHK「みんなのうた」のアニメなどを制作。2002年に個人ですべて手掛けた短編『ほしのこえ』で、映画デビューを果たします。独特な世界観と丁寧な背景描写が話題となり、新進気鋭の監督として脚光を浴びました。
その後の新海作品は国内外でも高く評価され、数々のアニメ映画賞を受賞。2016年の『君の名は。』は、世界各国で上映され、興行収入250億円を突破する大ヒットを記録し、一流監督の仲間入りを果たしました。
代表作
- 2002年 『ほしのこえ』
- 2004年 『雲のむこう、約束の場所』
- 2007年 『秒速5センチメートル』
- 2011年 『星を追う子供』
- 2013年 『言の葉の庭』
- 2016年 『君の名は。』
- 2019年 『天気の子』
新海誠作品の4つの特徴
独特な世界観を放つ新海誠 作品は「新海ワールド」と呼ばれ、多くの人を魅了しています。ここからは、その特徴について紹介していきます。
圧倒的な映像美
新海作品の一番の特徴は、圧倒的な風景の美しさです。空の切れ間から差し込む光や、降りしきる雨粒の一つ一つから感じられる生命力、電車やビルの細かな背景の緻密な描写は、まるで実写映画を見ているかのよう!監督自身が舞台となる場所に出向き、作品ごとに1万枚以上の写真を撮ることからも、映像に対するこだわりが見えます。
男女のすれ違い
少年少女の恋愛をテーマにした作品が多いのも、新海監督作品の特徴のひとつです。その恋愛模様において、地域や年齢、時間の距離感が最大のキモとなっていて、そこから生まれるすれ違いが、切なさを助長させます。この心に引っかかるモヤっとした感情こそ、新海監督作品に深みをもたらします。
古典×SF
宇宙やSFが大好きな新海監督ですが、大学時代は文学部に所属していた文系男子です。そんな監督は、日本の古典をモチーフにすることも多いようです。『君の名は。』では「とりかえばや物語」、『星を追う子供』では「古事記」、『言の葉の庭』では「万葉集」を引き合いに出しています。
天体や宇宙、時間の概念といった物理学的な要素と、情緒あふれる文学的な要素が掛け合わさる不思議な世界観も、新海監督ならではの特徴です。
映像×音楽
美しい映像のバックに流れる音楽の演出もまた、新海作品には欠かせない要素です。『秒速5センチメートル』の山崎まさよし、『君の名は。』『天気の子』のRADWINPSなど、ストーリーの盛り上がりとともに、ベストなタイミングで入る楽曲は作品に深い余韻を残す大事な役割を担っています。
待望の最新作『すずめの戸締り』最新情報
- 公開日:2022年11月11日(金)
- 原作・脚本・監督:新海誠
- 声優:原 菜乃華 ほか
新海誠 新作『すずめの戸締り』は、日本各地に点在する開けっ放しの扉の向こうから訪れる災いを防ぐため、主人公の少女・すずめが「扉の戸締り」をしていく旅路を描く物語です。今回も『君の名は。』や『天気の子』を手掛けたスタッフが集結。主人公のすずめ役には、1700万人を超えるオーディションから選ばれた18歳の若手女優・原菜乃華さんが起用され、物語にフレッシュな風を吹き込みます!
まとめ
とにかく美しい映像と感傷的な物語が心を引き付ける新海ワールド。最新作ではどんな感動を届けてくれるのでしょうか。11月の公開日が待ち遠しいですね!